2016年10月19日

それゆけない・・・古材の再利用

昭和の家の六畳二間の床下地板は合板とかのきょうびの建材と違って無垢の杉板・・・
それゆけない・・・古材の再利用

新しい合板に張り変えてこの古材を再利用しようってのはいやはやタイヘンであります

まずはがすのに優しく丁寧にしてやらずば割れちまうのであります

綺麗にはがすのは「無理」とか「割れる」とか聞いておりましたがいくらか端っこが割れたくらいで六畳二間剥がしましたよねぇ

仕事の丁寧な豊さんが手伝ってくれたおかげで感謝でありました
それゆけない・・・古材の再利用
おまけに綺麗にサイズごとに整理しておいてくれたのはホントに助かったわぁ



そうして先週あたりからこの古材を東あらわしの間の天井に張る準備を始めたのであります

今は断熱材が入って石膏ボードが張られて味気ないつるんてんですけどね

もう一度こんなイメージを再現したいなぁと想います
それゆけない・・・古材の再利用



そこでまずは・・・・



洗う

綺麗に洗って更に微妙に異なる幅ごとに分けておきますた
それゆけない・・・古材の再利用
かる~くささっと洗っただけでも乾燥した古材は水を吸ってずいぶん反りかえるもんなんですねぇ




それから・・・

釘を抜く

まだ折れて残っている釘の頭などを抜きますのだ
それゆけない・・・古材の再利用

このへなちょこポンチではどうしようもないのでこの後こういうの買ってきました
それゆけない・・・古材の再利用
やっぱり道具って大事よねぇ
格段に仕事が早くなりましたよ~




そうしたら次は・・・

磨く

これがビフォー
それゆけない・・・古材の再利用

武器は「仕上げサンダー」っていうこれまたアマチュア向けMakitaのやつで
それゆけない・・・古材の再利用


電気カンナってのも買ってあることだし使ってみるべいかと想ったんでありますが・・・

せっかくの古材の味がなくなるほどぴっかぴっかにするつもりでもなし・・・

かと言って適度とか限度というものをつい忘れて行き過ぎる性分(わたすのことだ)

ですから放っておけばぴっかぴかどころか半分の厚みになるまでとかいっちゃいそうでしょう(やりそうやりそう!って言う声が聞こえてきます)

そこで目標「頭上にあっても許せる程度の汚れまで」とつぶやきながら磨きましたの

これがアフター
それゆけない・・・古材の再利用
木目が出てオモシロイよねぇ
建築用語的にはこういう地図の等高線みたいなのが出てるのを「板目」と呼ぶらしい

畳の下で54年も経た板にはこまか~なホコリが固形化してこびりついてますんですからそりぁなかなか落ちない汚れです

サンダーで同じ所を20回前後こすりますたよ


磨く前のと後のを並べて比べてみましょう
それゆけない・・・古材の再利用



妙齢の大人の紳士淑女ならばきっと子供の頃楽しんだでしょうこういう壁とか天井の木目・・・

熊さんだ~・・・とか
それゆけない・・・古材の再利用

あ~うさちゃんが居る~・・・とか
それゆけない・・・古材の再利用

九官鳥のきゅうちゃん!・・・とか言ってね
それゆけない・・・古材の再利用


なんてことを思い出しながら・・・


ちなみに板目とか柾目とかプロは言うらしいよ
それゆけない・・・古材の再利用
※画像:タクミホームズ提供「建築用語集」

一本の太い丸太から一枚くらいしか取れない柾目の板は反りにくいしもちろん希少なんですからお高いんですってさ

オモシロさでは板目の模様だよねぇ





さて次は塗る

いろいろな塗料を検討しました

よく聞くWATCOなどのオイルフィニッシュ
やオイルステインとかね

自然な木材の風合いを活かしたいと想ったのでね

でも最終的にやっぱり「柿渋」に決定
それゆけない・・・古材の再利用


青柿を腐らせて搾った液体で担任・・・ぢゃないよタンニンが主成分なんですと

しょっぱいような酸っぱいような変な臭いがするね

紅柄(べんがら)を混ぜて色を出したりするらしいんだけどね

そして柿渋を塗った後は床板にするような防水して欲しい場所では蜜蝋で磨くといいんですってね




いずれにしたって年を経て自然に色味が増してくるのを待つことにして・・・

ヴィンテージ「風」塗装とかアンティーク「風」塗装とかあんまり好きじゃないから


即席では絶対に出ない風合いを時をかけて待ってでも見てみたいっ!

時間と光と空気とかの働きを借りてね





そうそう・・・

柿渋塗る前のやすりがけについて突然ですが問題です!

Q:サンドペーパー目の粗いのと細かいの!どっちが塗料が浸透しやすいっ?



目の粗いのがいいのかと想ったら細かい方が浸透しやすいんですってねぇ

こりゃ意外だったわねぇ

#240のサンドペーパーを使うとよろしいってどっかに書いてあった(どっかなどという無責任な情報でスミマセン)

汚れがなかなか落ちないからわたすは#60を使いましたけどね

※サンドペーパーは番号が小さい方が目が粗いんだね
わたすが常備しているのは#60・120・240です





どんな色合いになるのかワカラないところが楽しみだなぁ・・・

1回塗っただけじゃぁほんのり赤みが差して見えるくらいだねぇ
それゆけない・・・古材の再利用

築54年・・・こんな柱みたいな深い色合いになっていくといいなぁ
それゆけない・・・古材の再利用



あら・・・



100まで生きなくちゃ見られないね

_(_^_)_


と想ったらその頃って世の中どんなふうになってるんだろうねぇ








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