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2016年07月02日

今明かされる「それゆけエコ化DIY」誕生秘話#1

かれこれ1年半ほどすっかり放ったらかしだった昭和の家
当然ブログなんつ~ものの存在もキレイさっぱり置き去りにされてますたねぇ・・・


がしかし!
4月末のイングランドへの旅でどこからともなく天の声的メッセージをうけとり
「やろう!」と再び腰をあげた「みんなの家をみんなでつくろうプロジェクト」であった


イギリスから帰ったのは5月10日


ずっと思案中だったワークショップ企画を仲間に聞いてもらいながらデザインを始めた
昭和の家の断熱改修をみんなでやろうというものである

こくちーずプロなるイベント告知サイトに「中古民家 それゆけエコ化DIY!」の募集開始をしたのが5月も終わろうという頃・・・


開催まで1カ月無いではないか!
と想いながらも気が乗らないときにはやらないという方針で
だ~らだ~ら告知原稿をつくり~の
企画についてのご意見を仲間に聞き~のしてたらそんな時期になってしまったのである





一緒にワークショップの企画運営をしてくれる仲間や
建築のプロ大工さんなどを探し始めたのは
イベントがたちあがったその日から
・・・という始末のワルさに多くの人に呆れられたよね


たいがい短気で無謀な人間らしいのは自覚しているのだけども
こうも具体的にどう愚かしい我なのかを知らされるとコタエる




「そういうのはやろうっていう仲間が集まってから始めた方がいいよねぇ」

「素人じゃ難しいよ・・・きっと途中で投げ出すようなことになりかねないよね
外壁はがしたはいいけどそのまま放置とかいうことになったら大変でしょう?」

と優しく子供に教え諭すように言って下さいましたね親愛なる我が友




「・・・という声があったんだけどね、あっはっは~けどねウンヌン」と別の友達に言うと
しごく静かに、クールに、がしかしキッパリと!
「僕もそう想うね」と・・・
がちょ~~~~ん_(_^_)_




前にもそういう失敗あったでしょ?
ちゃんと仲間を揃えて話合いを充分重ねてからじゃないとうまくいかないと想う
だってね・・・ウンヌン」




「6カ月もやるの?
助けてくれるちゃんとした大工さんとか
毎回来てくれるようでないと絶対持続不可能だから・・・ウンヌン」




「大工としては一流でもさそれを人に教えるってなるとまた別だからねぇ・・・
それも出来る大工なんてまず居ないから!」
「だいいち素人がやろうなんて大工が賛成するわけないでしょ~
そんな簡単なもんじゃないから~






そんな声を数人から聞くたびに
ボディブローを数回にわたってかまされたかのごとくふらつきながら
2日目にはついにマットに沈んだのでありました


※画像はhttps://middle-edge.jp/articles/I0002766より拝借
その時、私に丹下のオッサンは居なかった・・・






あぁやだ
あぁやだ自分
己の愚かしさが呪わしい・・・

あぁなんて私のお友達は賢明なのだろう・・・
おっしゃるとうりだよ
まったくよね
それがスジってもんだわ
そう・・・いつも私ってそうよ
考えなしに藪から棒に歩き出していっつも痛い目見るじゃないの
それだし「みんなで・・・」なんてのがイヤになっちゃって今日まで来たんじゃないの?
あの人達こういうことの経験者だもの言うことは確かよ

やっぱり考え直そうか・・・
やっぱ無理かもぉ~(泣)
あぁあんたホントに馬鹿よっ!
バカバカっ!

純子のばかぁーーーーっ


が!既に告知宣伝は始まっちゃってるわ
数少ない相棒にはもう全6回日程のスケジュール調整させちまったわ
今更やっぱりやめますなんて言えねぇ~~~っ

どうするんだもう後戻りなんて出来ない・・
もう戻れないわ・・・
いっそ泡になって海の底に沈んでしまいたい人魚姫なあたし



http://tanakasensei.blog114.fc2.com/category4-2.htmlよりまたしても拝借


「中古民家 それゆけエコ化DIY!」なるワークショップは
こうしてのっけから産みの苦しみの悶絶を極める幕開けとなったのでございます

  


Posted by 純chan at 19:10それゆけエコ化DIY!

2016年07月05日

今明かされる「それゆけエコ化DIY」誕生秘話#2

「中古民家それゆけエコ化DIY!」なるワークショップは
こうし愚行きわまりないスタートを切ったのでございました
(詳しくは「今明かされる「それゆけエコ化DIY」誕生秘話#1」にて)

がしかし!
賢明な人々のアドバイスや忠言がアタマの中でこだまし続けたのもしばしの間

何にせよ気の短く持久力に乏しい私は泣き続けることも苦しみ続けることにも耐えられないくらい極上超一流の気短かである

間もなく夜も更ける頃には酒の力も借りずにチンピラのごとく居なおるというのもこれまた毎度の習性・・・

「仲間が出来てから始めるだ~?そうやって既にオマエ2年過ぎちゃったぢゃないか」
「準備が整ってからだ~とか、あれがこうなったらだ~とか、もう少し余裕が出来たら、だ~とかとかとか・・・ふんっちゃんちゃらおかしいやい、そうやって人生終わるんだっちゅうのっ」
・・・と、居なおり

「それだしよ?しょうがないじゃん私なんだもの」
「賢明でもないしクールに考えられられないし、すぐ熱くなって歩きだしたら止められないのが私なんだものさぁ」
・・・と、トホホの涙を流し

「おっしゃりとおりえぇえぇ無謀ですよ
そんなんだから危ない橋を散々渡って来ましたよってんだ」
・・・と、開きなおり

※Photo by BenMatsunaga

「だけどそういうのけっこう好きなんだよねぇ
確かに失敗するかもってのはコワいよ
でもそういうのに挑んでく時に一番生きてる気がするんだよねぇ」
・・・・と、何だかちょっとわくわくぞみぞみし始め

「えぇえぇ確かに大工さんてのは普通そんなことに賛成しちゃくれませんよ
けどねぇ普通じゃない人ってのが居ないって道理もないわけで
あたしに必要なら神様が巡り合わせてくれますよってんだっ」
・・・と、再び居なおり

「こんああたしに付き合ってくれるに人に巡りあえなきゃ
そんときゃ自分でやりますよっ
原理原則わかってりゃ考えられない筈がないっ
わからなきゃわかるまで調べりゃ出てくるご時世じゃないの」
・・・と、少し冷静にまったくだと思い

「みんなで考えれば何とかなるさっ
そこがみんなでやるってことの一番オモシロイとこぢゃん!」
・・・と、強気になり

※Photo by BenMatsunaga

「でもそういうみんなが集まらなかったらどうすんの・・・」
・・・と冷静に問うてみて

「独りになったってやるよ
だってやりたいんだもの・・・」



・・・?!
・・・・・!!!
「そうだよ!
やりたいんだよ
独りになったってやりたいんだよ
今やりたいんだ
今なの
今今今!
誰かとかいつかとかなんて待ってらんないんだものっ!」

・・・・・というところにたどりついたら笑いがこみあげて来たのでありました


独りでもやりたい
心からそう感じた時に迷いが消えて
不安も怖さも消えて

うまくいかなくたっていいや
うまくやることが大事なわけじゃない

そうだ
やろう

そう静かに決意したのでありました




難しそうに思えることをやり遂げられた時ってたまんない

不可能かも・・・
無理かも・・・
って降りたくなったりもする
そういうのを越えてやり遂げた時
嬉しいんだよねぇ

仲間ってさ
そういう道のりで一緒に居て一緒に越えてホントに仲間になってくんだと想う
私はそう想う

独りでもやりたい
だけど仲間が居れば冒険はもっと楽しい

好きなことを仲間とやるっていうより
好きなことをやりながら仲間になる
私が心から望んでいるのはそれなんだなぁって・・・


※Photo by BenMatsunaga

・・・そんな思いから「中古民家それゆけエコ化DIY!」は生まれたのでございます


  


Posted by 純chan at 00:46それゆけエコ化DIY!

2016年07月07日

覚悟!見たい夢を見るのだっ

さてさてこうして「中古民家 それゆけエコ化DIY!」は誕生し歩き出したのでございます
(詳しくは誕生秘話1誕生秘話2を!)
「いいか純子、耳に気持ちの良いことばかり言うヤツじゃなくな、そういう仲間を大事にしろよ」とよく言ってくれた今は亡き恩師の言葉がよみがえるなぁ・・・

独りでもやると腹が決まると
不思議なことに不思議なことが起きてくる

いつも今までも
大丈夫だ人の子は神様に愛されている
考えることやめてただそう信じていると
善い考えには必ず神様が味方する
力まなくても不思議なことが起きてくる

「誰か地元の大工さんで助けてくれる人紹介してくれないかなぁ」
と声をかけた人自身がやろうと言ってくれたり

たまたま友達と遊びに行った帰りに別の友達の所に寄ったとき
ふと思いついて聞いてみると
「そういう仕事が出来る大工さんならあの人しか居ないわ」
そう言って数日後には連れて来てくれたり

そしたらその大工さんが親愛なる某仲間の昔の仲間だったり
ワークショップを手伝ってくれるくれないの話の前に
昭和の家を案内するといろんな建築話で盛り上がったり

その人をよく知って選んだわけでもないのに
友達の友達の紹介で逢って話してみると
環境というものに同じ価値観を持っている人だったり

企画を知って自らアシスタントに立候補してくれる人が居たり
べらぼうな赤字覚悟で食糧部隊を引き受けてくれる仲間が居たり
食糧提供を申し出てくれる仲間が出て来たり

ただ人柄に惚れこんでお願いしてみた人の仕事が
後で知ってみると自然素材や自然のエネルギーを活かす家を造るという
匠部隊としてはピッタリな建築家だったり

こんな話のしょっぱなからただただその経過を聴いて問うて
導いてくれた旧知の仲間も居たし
当然のようにボランティア講師をするつもりで居てくれた仲間も居た

プロなのに・・・
その誰一人も報酬について聞きもせず
言いもしないうちにやろうと言ってくれた
(言ったきりこちらから切り出すまで聞かれもしなかった)
助けをお願いはしたけれど
気乗りのしない人に頼みこんだわけじゃない
ホントはそのくらい私にはプロの助けが必要だったけど・・・

ひとりでもやる
それは本気
だけどすごくタイヘンだろう
いつも腹をくくるのも早いが後悔もかなり早いのは知れている
そのくせ意地でも負けを認めないからやめない
性格的にも持続するのにはエラい根性がいるのだ
出来ますれば楽をしたいじゃないか
みんなに助けられてあぁ幸せだなぁって心から言いたいじゃないか
目指すべきはそこである

かつて経営者という肩書きを持っていた時からずっと抱いて来た
虎だか馬だかというヤツで

あたしが過分に金銭を差し出せなくなったなら
誰があたしのそばに居て助けてくれるんでしょう
と想ってしまう臆病さ・・・
ほらねやっぱり・・・と確信するしかない出来事もあった


いろんな人が居るからね

だけどハナから
望まない悲しい夢を見るのは
今度はもうやめようって決めた
見たい夢を見るって決めた

不思議は起きる
ちょっと勇気を出して自分の足で立とうとすると
神様はここぞとばかりに強運を運んで来てくれる
仲間になりたいと思える人に巡り合わせてくれる

・・・・・・・・
みんなの家をみんなでつくろうプロジェクトなんだろ?
さっさと家つくりのことをレポートしてよ!
そこが聞きたい!
そんな声もあるかも知れない

それでも・・・
なんかよくわからん長い話かも知れないけれど
私の心の中にいる大事な仲間を今心に想い浮かべて
君が立ちあがる勇気になれば
そんな祈りを込めたエピソードの今日でした

次回からいよいよ第1回のスタートに行った
断熱に関わる知識の勉強からレポートしたいと想いますっ!
お役に立つように書くよ~♪
お楽しみにっ!
babyjun
今日のネタにふさわしいてきとーな画像がなくてつまんないから本邦初公開!
こんな大人になるとは想いも寄らなかった幼き日のわたくしである↑
こんなザンギリアタマの女の子が居るであろうか・・・
昭和感満載である
っていうかどう見てもおぼっちゃんである

(注!)このおぼっちゃんの元気過ぎる笑い顔を心に刻むと
どうしても深刻に生きられなくなるという効果がありますので気をつけて下さい
  


Posted by 純chan at 01:14それゆけエコ化DIY!

2016年07月07日

始まりはいつも一杯の珈琲から(お茶だっていいさ

ただ同然で譲り受けた築52年の昭和の家、その昭和らしさはそのままにみんなの手でよみがえらせしめ、活かさんとす・・・!
「お金をかけずにみんなの家をみんなでつくろうプロジェクト」!が贈る「中古民家 それゆけエコ化DIY!」

※いずれもながったらしくて面倒なので「みんなの家プロジェクト」と「それゆけ・・・!」に略そう



さて!3回にわたり「それゆけ・・・!」誕生の秘話をおおくりしてきましたが
(まだの方は「誕生秘話1」「誕生秘話2」「覚悟!見たい夢を見る」をご覧下さいまし)

さあいよいよ今日からワークショップの様子をレポートしてまいりましょう
興味をもって見守っていてくれるFacebookイベント場外参加者のみなさまのお役に立つといいね



■第1回 断熱知識と基本技術■■■

~~1日目2016年6月24日~~

午前10時ちょっとしたあたくしの不手際もあって開始は30分遅れ




ぼつぼつと集まったみんなでまずは珈琲でも・・・!
ここ大事!まずは珈琲!(お茶の人だってもいるさね)



参加者は徳島からふたりも海を越えて東海道をはるばると!長野からいくつも山を越えて病後休養中の方も!そして東京・逗子から伊豆はお隣三島や韮山、そして同じ半島内だけれど2~3時間の松崎から!はるばる早朝出発して会場を目指してくれた皆さんでした

午前中はたっぷりとみんなの氏素性を明かしあい、ワークショップ首謀者であるあたくしが思いを語り、カメラをまわす某スタッフ(NupriFilmの丸刈りの人)から話長いよという忠言をいただくまで語り、まぁなごやかにゆるくゆるく始まりました




みんなの期待はさまざまでしたね

建築の設計をしながら現場を知りたいという勉強家(エラいっ!

中古住宅をいずれ買おうと想っている方(いいぞっ!

ご自身の自宅の断熱改修をワークショップ形式で実際やろうと計画している方(一緒にやろ~!

アースバッグ建築に携わりながらいろんな建築を学ぼうとしている若者(貴重な意見をくれる平成くん!

地元の地域おこしでやはり民家民泊などで活躍している方(こちらが学ばせて頂きたいっ!

中古でなく古民家を既に改修中でプロの技術を学ぼうとやって来た方(よくぞそんな古いお家をやりましたねぇ

既に何軒もの家を自力独学で改修しちゃっってることで有名な某新井さん(ちっとも某じゃないぢゃん

・・・頼もしいツワモノぞろいです
こんなツワモノと知り合えるのもこのワークショップの魅力ですっ!


そして犬の餌台すら水平に造れないという女性(犬が気に入りゃいいのさっ!

お友達の参加を知って私も!と楽しみに来てくれた女性(場ににぎわいを与えてくれるよね~

・・・いずれもDIY女子ライト級でしょうか

ひとりひとりいわゆる日曜大工的経験についてを「私はまだAまでで・・・」とか「僕はもうCまでイッてます!」と解りやすい表現をせよという首謀者からのリクエストに顔を赤らめて語ったのでありました

そんな好きになりそ~なメンバーばかりが集まって始まった「それゆけ・・・!」でありました
そうしてさぁまずは美味しいご飯だ!ということで1日目の午前をシメましたとさ


※食事は毎度プロがお届けするへるしーおいしーMariposa南伊豆から~

さぁさぁあたしもご飯どきなので今日はこれまで!

ってまた今日も断熱改修の話ないんかい・・・
  

Posted by 純chan at 22:00それゆけエコ化DIY!

2016年07月08日

ひとりひとりに最適なやり方を考えられるようになるために

「中古民家 それゆけエコ化DIY!」
第1回 断熱知識と基本技術~1日目午後の授業~

~~1日目2016年6月24日~~

さぁ午前のお茶の時間を経て美味しい昼ご飯もいただき午後は昼寝したいような心地よさと戦いながらいよいよお勉強の時間となりましたよっ

はるばる高知から自家用ジェット(を持っているのではという噂)で初の函南入りをしたのは「いえづくり教習所」所長、中宏文講師!



「それゆけ・・!」は実技に入る前にまずは効果的な断熱改修に関わる知識や知恵、考え方をしっかり学びます

昨今はネットで調べればかなり詳しい知識や技術も公開されているでしょう?

それでわかるとおり壁の断熱改修ひとつとってみてもいろいろなやり方があるんですねぇ
大工さんや建築家の意見も経験やその地域によっていろいろなようです

私もいつも自分で調べる方ですが、せっかちなためにたったひとつの情報に頼って失敗したことがたくさんあります

失敗してからもっと良いやり方を知って「え~そんな~もっと早く知りたかった~」って具合にね

そして今度はたくさんの情報を見てみる賢さを身に付けたわけですがそうなれば今度は「みんな違うこと言う~何を信じればいいのだっ」というストレス状態になる・・・

大事なのはやり方というノウハウよりももっと根底にある原理原則なんですねぇ
それっていろんな所に共通する真理ですよねっ!おっほん


そこで!まずその原理原則を学ぼう!というわけです
それがあれば自分の家に帰ってから「では家の場合はどうなっていてどうしたらいいんだべ」と自力で考えられるでしょう?


家の構造も建築年によって特にそれぞれ違うし、現場によって温熱環境も気流の向きも違うのですから、うちの場合は?という判断に必要な知識と知恵を身につけて、ひとりひとりにとっての最適な改修工事を考えられるようになりたいわけです

なんていい考えなのでしょう!




さてそんなわけで知識と言う武器を中先生から教えられ身につけて行きました

つづく:::



  


Posted by 純chan at 22:00それゆけエコ化DIY!

2016年07月12日

建物の構造を知る~知ると見るとでは大違いだった件

何故「それゆけ・・・!」はエコ化DIYにおいてまず知識なんぞを学ぶのか・・・っていうこのワークショップの大事なところを前回お話ししましたね


参加者の皆さんがいずれご自身の家の改修をしようとする時、それぞれに異なる家の構造や温熱環境などを、じっくりしっかり観察することで最適な改修工事を考えられるようになりたいわけです

そこで!まず始めに家の構造を勉強します

断熱改修工事は主に壁の中や天井裏や床下という日頃お目にかからない所の構造を知っている必要がありますね

新築の場合の標準的な例を見ながら学んで行きます


軸組み工法では基礎から始まり、土台が据えられ、柱が立ち梁をかけ筋交いを入れ金物でとめ、屋根を乗せて建具を入れ、防水シートを巻いて断熱材を入れて外壁をはり・・・

とこんなふうに文字が並んでもイメージしにくいです

もし皆さんがもっと明確にそれを知りたいと想うなら
是非上に書かれた順番を逆から解体してみるととってもよく解ります

そんなアホなと言う方はこの本がとってもおすすめです



地面にコンクリーを打ついわゆる基礎から始まって建物の構造ごとにページは進んでいきます



またその逆の流れの図解もありますからまさに本で見る丁寧な解体ですね
この図鑑、建物の着ているものを一枚一枚剥がして裸にしていく感じがとても解りやすい
(表現が助平なおぢさんみたいです)



米国から来たパネル工法ってのも3章に出ています




さて皆さん、ご自身の家が木造なのか鉄筋コンクリで出来ているのかくらいはワカるでしょうね

では日常目に見えない壁の中や天井裏、床下がどんなふうになっているのかはご存知ですか?


私は自信満々ご存知なつもりでした

えぇこういった図鑑とか本で知った気になっておりましたよ
少々の違いはあるだろうけどこの図鑑のようになっているんだろうと・・・


それは数ヶ月前のある日のことでした・・・

断熱には気密が大事と学んだわたくしめ
その気密(隙間なく空気の洩れる所がないということ)とやらをチェックしてやろうではないかと天井裏へ頭を突っ込んで見てやりましたとも!


するとどうでしょうっ!
あるべき所にあるべきものが見当たらない
柱の向こう側にはいきなりトタン板が見えているではありませんかっ!



どうしたことかっ
あすこには断熱材とかいうものがあるはずではないかっ
おかしいっ・・・

疑問を疑問のままにしては一歩も前へ進めない性格から天井裏へ上がってよくよく見てみた


がしかーしっ!
やはり断熱材らしきものヘタレて下の方へ沈んでいるとかでなく入っていた形跡すらないっ!
おまけに屋根と壁のぶつかったあたりの隙間からしっかり希望の光が射しているっ
(なんの希望だ・・・・)




いやはやびっくりしたのでありました

寒いわけだよねぇ
暑いわけだよねぇ
外壁トタンですからねぇ
波板なんて集熱効果バツグンでしょうからねぇ



ちなみにこの感動的びっくりは後日大工さんに「あたりまえ~」と軽くいなされました
昭和37年に建った家なんてのはそれが普通だったんだそうな

ちなみに増築した南側部分はグラスウールという断熱材が入っていたものの天井の高さまで
天井裏ではハクビシンが寒い冬の晩にやってきて寝具に用いたようでぼっそぼそ・・・



隙間だらけのないよりゃましだろ断熱となっていたのでございます


グラスウールは施工段階でタイヘンちくちくするものですから「ネズミやハクビシンもかじらない」とか言う大工さんや工務店さんがあるようで、すごくもっともらしく聴こえて信じてしまう人が居るとか・・

ヤツら、ちくちくを感じないのかちくちくフェチなのか知りませんが・・・

かじってますてーーーっ!



  


Posted by 純chan at 01:44それゆけエコ化DIY!

2016年07月14日

テキの特性を理解して利用しよう

さて「それゆけ・・・!」第1日目の勉強は建物の構造を学ぶところから始まりました
本で見るのと大違いだったびっくりな昭和の家の構造

次なる学習テーマはその建物の中で感じる暑さ寒さは何によるのか・・・
つまり「快適さを決定づける要因」について学びます


それぞれの要因の特性がワカると、その特性を利用して無駄に光熱費をかけずに快適な環境をつくりだすことが出来るね

さてその要因とはっ!




ひと~つ!
当然、気温とか室温、つまり温度




ふた~つ!
はからずもこの季節の不快さを生む湿気のヤツめだっ!湿度だ!

温度さんと湿度さんの関係は密接で複雑なのね





み~っつ!
自然の風とかエアコンの風、つまり気流



温度の低い所から高い所へ風は流れるんだってことを理解したらこれはどこに風の通り道、つまり窓なんかを開けたらいいかがわかるわけ!
そんなふうに知識を知恵にしていくんだね

よ~っつ!
これ意外と意識してないとこだと想いますっ!

それは・・・



放射!



たとえば何のことかしらというと、昭和の家でもいずれ使おうと想っている火鉢!とかね

これは輻射とも言うよ

電磁波によって伝わる熱で空気を温めてるわけでなく物を温めているんだね
それだから焚き火や火鉢の前に誰かに立たれたらちっとも暖かくなくなっちゃうんだね


そしてここで出てくるのが体感温度ってやつ!

夏にエアコンを入れて部屋の温度は20℃になっているのにちっとも20℃な感じがしない・・・とか
冬にエアコンを28℃に設定してぶいんぶいんいわせてるのになんかあったかくない・・・とか
あるあるでしょ~?

あたしたちの身体が感じ取っている温度は気温や室温だけを感じ取ってるわけじゃぁないんです!

そうです!この放射とか輻射とかってヤツめが体感温度に大きく影響しているんだね


それぢゃ今わたくしがいったい何度と体感しているのかを現場からお知らせしようっ!


それにはこのサーモメーターってのを使います


離れた場所の温度が計れるんだよ


まず今私が座っている場所付近で私に熱を放射している面を計ります

①つまり「床と壁と天井の温度」を調べて÷3で「平均値」を出します

②それからこの部屋の室温を調べます

③このふたつ「気温」と「周辺温度」の平均値がおおよその体感温度の目安なのです


さぁ私のボデーはいったい何度と感じているのでしょうっ!?
※解りやすくするためにすべて小数点以下四捨五入しちゃって単位℃省いてるよ


(室温31+((床32+壁33+天井33)÷3))÷2=31.8

室温より家の方が熱いのかうち・・・
開けっぱなしで今日は風入るからか・・・

ちなみに夏でもエアコン要らずの1階も調べてみた!

(室温31+((床29+壁30+天井30)÷3))÷2=30.3

へぇ室温変わらないんだねぇ・・・
へぇ~
へぇ~~
へぇ~~~~


あら~

あらら~

あらららら~・・・

1階と2階その差1.5℃

意外と大差ないんだねぇ・・・
もっと差を感じてるんですけどぉ・・・

何故~?

教えてエコリノ先生っ!
(次回はエコリノ先生登場!)


誰なんだっエコリノ先生って・・・・


~~~本日の内容をもっと詳しく勉強したい方へおススメ本~~~
「エアコンのいらない家~自然のチカラで快適な住まいをつくる仕組み~」


  


Posted by 純chan at 22:00それゆけエコ化DIY!

2016年07月16日

知ってたつもりの湿度の特性!には意外な条件があった

ややこしい計算をして「体感温度目安」を出してみたところ
意外と大差なかった我が家の階下・・・
前回記事「テキの特性を理解して利用しよう」


暑さに影響する「室温と周辺温度」以外の要因としては
「気流」「湿度」「建物周辺の放射」があります





体感温度の目安計算では「周辺温度」と「室温」という要因だけを見ていて
「気流」や「湿度」や「建物周辺の放射」という条件は計算されませんからね
やはりあくまでも「目安」です


「建物周辺の放射」というのは蓄熱しているベランダからの放射や日射などがあります


我が家の2階は南側にも西側にも日射しの入る大きな窓があります
南側一面に日射を蓄熱して放射してくるベランダもあります
このおかげで冬の日中は温室のようにあたたか~♪になりますんで、へえ

一方1階は西側隣地が120cmほど高いのでそれに接する窓周辺は
夏の西陽からも日陰になります

日射にさらされる2階東南と日陰に囲まれた1階西側
1階ではさらにその涼しい方向から風がよく入ります
ちょうど窓の外側にとなりのオバチャンちの常緑樹がもっさりと葉を茂らせているのも
特に夜間の涼しい風をつくりだしてくれているのでしょうね

それだけでも1階が涼しくなるのは当然ですわな

※リンケの体感温度=風速1m/秒につき体感温度は1℃下がる
※但し異常な高温地帯になると必ずしもそうではないと・・・

いずれにしても気流も体感温度に大きく影響しますね




ちなみに湿度についてのオモシロイ話をば・・・


気温10℃以上だと湿度が高いほど暑い
これは皆さん身を持ってご存知!でしょうねこの季節

んがしかしっ!

気温10℃以下になると湿度が高いほど寒いと感じるのだすっ!

知ってた?
これわたくし知らなかったわぁ~
※もっと詳しくその原理を知りたい人は「ミスナールの体感温度」でお調べ下さい





それを知らずにやっていた失敗・・・

それはこの前の冬のことです

1階のお風呂場の湿気が2階にあがってくれば暖かいに違いない!
だって湿度って暑苦しいじゃないの、ねぇ

そう考えたわたくしめ

冬の夜の入浴後に扉を開け放して湿気よあがれ~と呪文をとなえます


※画像:http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20110621/1308649291より拝借
(画像は湿気風呂場のイメージであり私の家のお風呂に丹下のオッサンは居ません)


だって湿度の特性として

湿度は湿度の高いところから低いところへ移動する
湿度は下から上へ移動する=湿度は温度(おんど)の低いところから高いところへ移動する

と、どこかで学んだからでありますっ

あ、もうひとつ湿度の特性として

③空気の動かないところに集まるというのもあるね

(温と湿の字は似ているので読み間違えなきよう・・・)


学んだ知識は間違っていなかった


んがしかしっ!

それはまだわたくしが「ミスナールの体感温度」っていう知識を得る前のことだったのでございます


結果としてさほど効果も実感せず
むしろ間違った知恵を働かせておったということでございます

あぁっ
あたしの人生
間違いだらけさ






あ、そうそう今日登場させられなかった「エコリノ先生」を紹介します

わたしがそう呼んでいる本のことでございますんですがね

お家のエコ化にあたって解らないことは「エコリノ読本」をお求め下さい↓


エコリノの7つのポリシー
1 エコリノで地域に開かれた住まいに
2 太陽や風、植物など自然の力を最大限に利用する
3 夏と冬、昼と夜の切り替えを意識した住まい方に変える
4 「箱」としての住宅性能を良くし、設備は補助的に利用する
5 補助暖房設備は放射式を採用する
6 室内は自然素材を使ったシンプルで使いやすい間取りに
7 エコリノは住まい手も参加

[コンテンツ]
01 住まいを変える、暮らしを変える、まちを変える
02 暑さ・寒さを見直して快適な住まいに
03 エコリノベーションで考えたい設備
04 OMソーラーによるエコリノベーション
05 住まいの使い勝手を改良する
06 家を丈夫にして長持ちさせる
07 DIYで仕上げに挑戦する


  


Posted by 純chan at 23:27それゆけエコ化DIY!