2016年07月21日

どう見る?! 現場調査!


「中古民家それゆけエコ化DIY!」いよいよ明日は第2回「天井断熱」!4週前に学んだ知識と知恵を1カ月かけてのんびりと振り返りながら書いてきました

明日からは大好きな大工作業が冬の訪れまで続いて行くのです
(スケジュール詳細はこくちーずからご覧下さい)


第1回の2日目を振り返りながらじっくりと味わい完了したいと想います


2日目の6/25(土)は主に現場調査と基本技術の習得



これまで書いてきたようにどうも家の建て方に決まりなどないようです
これまで書いてきたように本などで知る基本と実際ではずいぶん違います
建物の構造~知ると見るでは大違いだった件
一般論どおりではない現場の環境

もちろん教本で登場するのは現在の建築法ですからそこからして昭和37年築のこの家がそれとは違っていて当然なのですが・・・

それにこの昭和の家は昨今のように住宅メーカーが建てたものでなく、地域の大工さんが建てたものだから余計にかも知れません

手元にあった木材でツギハギしてる感じですしね

しかも時とともに建築の世界も断熱や耐震施工などは特に日進月歩の技術開発が進んでいますしね
それでもニッポンの建物の省エネ基準は現在世界基準の最低レベルでかなり失笑をかっているとか・・・

ですから断熱施工の現状については施工業者さんに悪気はなくても断熱という知識理解がまだ浅く、効果的でない不完全な施工方法になっている例も多いのだそうです

中古民家を買って改修する場合は特に表面に見えている部分を剥がして見てみないことにはどうしたものかまったく素人には予想もつかない感じがします
もちろんプロでも築年数から予想は出来ても開けて見るまでワカラないと言います

消費者はやっぱりそれが出来なくても見る目は持っていた方が安心ですね
または見る目のある利害関係の絡まないお友達を持っているといいですね



そんなわけで「どう見る?!現場調査」のやり方を学びました

ちっとも難しいことではありませんが何を見るのか目的を持って見ること大事ですね

今回の目的は「断熱施工の実際」ですから「建物の構造」で学んだ「どこにどんな断熱材を入れるのか」を知っていればそこを見ればいいわけです

ということで今回この昭和の家では「天井」「床下」「外壁」に断熱材を入れますからそこが今どうなっているのかを見ます

どうやって?

天井はだいたい押し入れの天井部分にある「点検口」を開けて天井裏を見学
どう見る?! 現場調査!
屋根にも外壁にも断熱材らしきものは見えません
見えるのは「希望の光」ばかりです
建物の構造~知ると見るでは大違いだった件




床下は畳をめくって下地板と呼ばれる板を切り取ってみました
もっと最近の家では階段下などに床下点検口が設けられているでしょうね
どう見る?! 現場調査!


外壁はちょっと勇気が要りますね
剥がしてみる!
どう見る?! 現場調査!


外壁にどんな材を使っているかによってはそう気軽に剥がせないと想いますが・・・
昭和の家はトタン板ですからその2枚の重なりあたりからそ~っと剥がして中身をのぞき見します
どう見る?! 現場調査!

雨が侵入してはおおごとですからまた上手に元通りにくぎを打っておかないといけませんよ




昭和の家では天井裏・・・外壁との取り合い部分、つまり屋根のこう配が下がってきて壁と接する部分に断熱材を敷くのにどうやってあそこまで行くのだっ・・・梁と梁の間2mはあるではないか

どう見る?! 現場調査!


講師中さんも「うぅ~ん・・・難しそうですねぇ」と小さく重くつぶやく



そして外壁・・・気の短い方がとっとと内壁にきれ~に漆喰を塗ってしまってそれを剥がすのはやだ!などと申すので外から施工するしかない!雨戸部分や軒もあれば北側にはガス管や水道管も壁をはっている・・・
どう見る?! 現場調査!

再び聞こえる「うぅ~ん・・・素人のDIYとしてはレベル高いですねぇ」



そして床下・・・暗いコワいという声の中でCまで経験している新井さんがでんぐり返って床下に頭を突っ込む・・・そして私は床下から吹きあげる冷たい風にまたがって気持ちよがる
どう見る?! 現場調査!


ここではそれほど難しい条件はなさそうでした
いずれにしても天井と外壁と床下
増築部分以外の昭和37年築部分に断熱などという考えは微塵も無かった!
という事実が見て解りました



プロの困惑を感じ取り参加者の空気も少々

どう見る?! 現場調査!


何故かアタマのワルい私だけがちっとも難しそうに想えないという毎度のパターン
(えぇえぇ人生いつだって簡単でオモシロそうなんで、はい
そして漕ぎ出してからこんな筈ではと泣きを見るという物語をず~っと繰り返しておりますよ、えぇぇぇ”)


ハードルはちょっと高めの方がいろいろとオモシロイじゃないですかっ!
挑戦と冒険がなくて何の人生!


ってことをちょっと経験してみたい人しか楽しめないかも・・・



なんてことや先行きを案じてちょっとわくわくしながら(それ案じているのかオマエ)午後は基本技術の習得

どう見る?! 現場調査!


これからの作業で使うことになる作業台を作りました
業界では?これをウマと呼びます
2種類のウマを作りました

ビギナーは差し金を使って墨線をひくことから始まりまっすぐに手ノコで切るという練習
意外と難しいものなのです
どう見る?! 現場調査!



4面の上の面では墨線どおりに切れても裏側では墨線から数ミリ離れていたり・・・
中級上級者は4面とも墨線どおりに切ることに挑戦しました
どう見る?! 現場調査!


一番乗りでしかも四面とも墨線から1mm以内という基準に合格したのは岩佐さん!
さすが徳島で古民家(「中」古民家ではない本気のやつです)を買いここ1年間ひたすら改修工事を続けていただけあります!



なんだかんだ言いながら取り掛かった祐子ちゃん
一番没頭して一生懸命取り組んでる姿が美しかったなぁ
どう見る?! 現場調査!


本田さんは技術ビギナー
それなのに1回端材を切るごとにどんどん上達するのが見ていて感動レベルだったね



どう見る?! 現場調査!


どう見る?! 現場調査!


最終回もシメる頃
みんなの笑い声で二日間を振り返り暑さの中でさぞかし疲れるだろうにという予想を大幅に裏切って来た時以上に元気溌剌で帰っていく姿が大満足なわたくしでした

どう見る?! 現場調査!


さぁ明日はまたどんなドラマが生れるでしょう



同じカテゴリー(それゆけエコ化DIY!)の記事