2016年12月11日
1日でデキる!断熱二重窓~♪
いよいよ厳密に!が、しかし!余裕を見て計られた寸法で材を切り出すのであります
寸法の取り方は前回の記事からどうぞ↓
これが縦材
切った材の木口(こぐち)にどこに使う材なのか覚え書きをしておきます
「←手先」「手先→」と書いて二重線で結んであるのが見えますか?
(手をかける金具や溝がついている方側を手先と呼ぶのだそうだ)
これはこの材のどちらが手先側かということとセットで向かい合う材を二重線で示しています
そして右手前つまり手先が右手につく方を手前(室内側)に入れるのが普通だそうです
建具をつくる時に大事なことは
正確な長さや切り口のカネが出ていること
そうでないと額縁と窓の間に隙間が出来たりスムーズにレールの上を滑らないとかの不具合を生じさしめる
大雁丸先生が持参して下すった押し切り(スライド丸ノコ)ですっぱすっぱと・・・
道具が優秀だと仕事も早いし精度も高いのでありました
4本感動的にぴっちり0.5mmもたがわず切れましたっ
そうそう切り出す前に「捨て切り」と言って予め材の端っこをもったいなくない程度に切り落としておきます
これも売られている材の歪みやたわみなどで曲がっているかも知れないので正確にカネを出しておくためであります
これが横材
横材は切り出してから戸車が入る穴を刻みます
(穴を掘るのは下框2本で良かったんですが勢い余った弟子は上框になる材にまで掘ってしまいますた)
戸車の幅と深さを計ります(商品の入っている袋にたいがい寸法書いてある)
そして各々1mmずつくらいの余裕を見た寸法で墨を出したり罫書く(けがく)のだ
(墨や鉛筆で線をひくのを「墨出(すみだし)」そして刃先で線を引くことを「罫書く」といふのだそうな)
今回は幅15mm深さ30mmの穴を掘ります
深さは戸車がくるくるスムーズに回るよう少し余裕をみて深めに掘ります
あとで調整してもっと深く入れたりもしますからね
位置は左右の端から100mmのところに戸車の中心がくるようにしました
そこで一家に一台!
建具を作りたいあなたの最強の味方!
毛引き!(正しくは「罫引き」とか・・・)
※上の写真で右端に写っているのが「毛引き」だっ
材にかまぼこ形の部分を押し当てて引けば材の端から一定の幅の平行な筋がつく(罫書き)というシロモノ!
しかも両側から引けば材の中央に納まる穴を罫書けるのでありますっ・・・ここでひどく感動
ネジ(上の写真のタイプ)を緩めて刃の出を調整するのだ
ふたつくらい持っていると何べんも幅の異なる罫書き線を引きたい場合は毎回調整しなおさなくて良いので便利!
古式ゆかしく便利な優れモノに感動してすいすいと罫書いたわけであります!
さぁどれ先生がお手本をお見せしましょう
サクッと進めるためにまずは径15mmの錐を使って
四角く掘る部分の両端を予めこれでぐりぐりさくっと掘っちゃう
錐の刃先から掘る深さ3cmの所にマスキングテープでも巻いて深さの目印にするのであります
そして細かいところはノミで刻んでまいる
戸車のベース金具のつく所は金具の厚さと形に数ミリ刻むという微妙な仕事である
戸車をはめながら調整いたす
これで横材出来ました
(重ねがさね・・・2本でいいとこ4本刻んだですよ)
これで「窓その1」と「窓その2」の框4本×2セットの材が出来た
同じ仲間の印○ちゃんをつけて解りやすくしておくんだ
組んで行く前に材の曲がり歪みなどを見極めるよ
さぁ歪んでいたらどう使いますか?・・・
弟子の答えは・・・
「はいっ!内側へ凹面が向くように使いますっ!
なんでかっていうとぉ~框に組んでビスでシメてやれば歪みが調整されてまっすぐになるからでしっ!」
ぶぅーーーーーっ!
そんな端でシメたって歪み強制されませんっ!
なんとっ!
答えは・・・
外側へ反る方向へおさめるんだって!!!
調整はカンナで端を削ってやるのがよい
出っ張った腹を削るよりぁ四角い窓枠の角っちょを削る方がベターだからだそうだよ
へぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇえぇぇーーーーっ!でし!
そのような材の反り具合を見て上下左右の框どこへ使うのがよろしいか決めるのであります
作業台も反ったりしていないよう出来るだけ水平な台にするためにウマの上にコンパネ12mmを2枚敷きました
作業台の上に4本を組んでおいてみたら先にビスを打つ穴を四隅にそれぞれ二つずつ掘っておきましょう
そして四隅にスコヤを当てながら正確なカネを出したらクランプで作業台に固定します
スコヤとはこれだっ!
※画像「モノタロウ」より
クランプもいくつか持っているととても便利!是非欲しい一品!
こうしてカネの出た状態でビスを打ってまいります
ここではスリムビス55mmだか・・・を使っています
そうして窓の枠が出来たら大事なとこ~
ツメって言うんですかい?
鴨居の溝に引っかかる出っ張りね
出来上がりで見るとここここ~
これを18mmの角材で付けます
ビスを打つ前に木工用ボンドをちょっぴりひとすじぬり~っとな
そしたらビス留め
そうしてこの後の工程を写真に撮り忘れましたっ
下框のレールにあたる部分にトリマーで溝を掘っておくのであります
これも建具を作るなら是非欲しい一品なのであります
これで窓の框は出来上がりましたから実際に額縁にハメてみますよ
そこへ合わせて甲丸レールっていうあのレトロなヤツを額縁に打ちつけてまいります
これを打つ位置が微妙な塩梅が必要なんですな
ここと鴨居のツメがハマるラインが平行じゃなくちゃ窓動かなくなってしまうのであります
そこ大事~♪なところはまた次回のお楽しみ!
※写真の撮り方がとてもへたくそで見ずらくてごめんなさいねぇ・・・
寸法の取り方は前回の記事からどうぞ↓
2016/12/10
これが縦材
切った材の木口(こぐち)にどこに使う材なのか覚え書きをしておきます
「←手先」「手先→」と書いて二重線で結んであるのが見えますか?
(手をかける金具や溝がついている方側を手先と呼ぶのだそうだ)
これはこの材のどちらが手先側かということとセットで向かい合う材を二重線で示しています
そして右手前つまり手先が右手につく方を手前(室内側)に入れるのが普通だそうです
建具をつくる時に大事なことは
正確な長さや切り口のカネが出ていること
そうでないと額縁と窓の間に隙間が出来たりスムーズにレールの上を滑らないとかの不具合を生じさしめる
大雁丸先生が持参して下すった押し切り(スライド丸ノコ)ですっぱすっぱと・・・
道具が優秀だと仕事も早いし精度も高いのでありました
4本感動的にぴっちり0.5mmもたがわず切れましたっ
そうそう切り出す前に「捨て切り」と言って予め材の端っこをもったいなくない程度に切り落としておきます
これも売られている材の歪みやたわみなどで曲がっているかも知れないので正確にカネを出しておくためであります
これが横材
横材は切り出してから戸車が入る穴を刻みます
(穴を掘るのは下框2本で良かったんですが勢い余った弟子は上框になる材にまで掘ってしまいますた)
戸車の幅と深さを計ります(商品の入っている袋にたいがい寸法書いてある)
そして各々1mmずつくらいの余裕を見た寸法で墨を出したり罫書く(けがく)のだ
(墨や鉛筆で線をひくのを「墨出(すみだし)」そして刃先で線を引くことを「罫書く」といふのだそうな)
今回は幅15mm深さ30mmの穴を掘ります
深さは戸車がくるくるスムーズに回るよう少し余裕をみて深めに掘ります
あとで調整してもっと深く入れたりもしますからね
位置は左右の端から100mmのところに戸車の中心がくるようにしました
そこで一家に一台!
建具を作りたいあなたの最強の味方!
毛引き!(正しくは「罫引き」とか・・・)
※上の写真で右端に写っているのが「毛引き」だっ
材にかまぼこ形の部分を押し当てて引けば材の端から一定の幅の平行な筋がつく(罫書き)というシロモノ!
しかも両側から引けば材の中央に納まる穴を罫書けるのでありますっ・・・ここでひどく感動
ネジ(上の写真のタイプ)を緩めて刃の出を調整するのだ
ふたつくらい持っていると何べんも幅の異なる罫書き線を引きたい場合は毎回調整しなおさなくて良いので便利!
古式ゆかしく便利な優れモノに感動してすいすいと罫書いたわけであります!
さぁどれ先生がお手本をお見せしましょう
サクッと進めるためにまずは径15mmの錐を使って
四角く掘る部分の両端を予めこれでぐりぐりさくっと掘っちゃう
錐の刃先から掘る深さ3cmの所にマスキングテープでも巻いて深さの目印にするのであります
そして細かいところはノミで刻んでまいる
戸車のベース金具のつく所は金具の厚さと形に数ミリ刻むという微妙な仕事である
戸車をはめながら調整いたす
これで横材出来ました
(重ねがさね・・・2本でいいとこ4本刻んだですよ)
これで「窓その1」と「窓その2」の框4本×2セットの材が出来た
同じ仲間の印○ちゃんをつけて解りやすくしておくんだ
組んで行く前に材の曲がり歪みなどを見極めるよ
さぁ歪んでいたらどう使いますか?・・・
弟子の答えは・・・
「はいっ!内側へ凹面が向くように使いますっ!
なんでかっていうとぉ~框に組んでビスでシメてやれば歪みが調整されてまっすぐになるからでしっ!」
ぶぅーーーーーっ!
そんな端でシメたって歪み強制されませんっ!
なんとっ!
答えは・・・
外側へ反る方向へおさめるんだって!!!
調整はカンナで端を削ってやるのがよい
出っ張った腹を削るよりぁ四角い窓枠の角っちょを削る方がベターだからだそうだよ
へぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇえぇぇーーーーっ!でし!
そのような材の反り具合を見て上下左右の框どこへ使うのがよろしいか決めるのであります
作業台も反ったりしていないよう出来るだけ水平な台にするためにウマの上にコンパネ12mmを2枚敷きました
作業台の上に4本を組んでおいてみたら先にビスを打つ穴を四隅にそれぞれ二つずつ掘っておきましょう
そして四隅にスコヤを当てながら正確なカネを出したらクランプで作業台に固定します
スコヤとはこれだっ!
※画像「モノタロウ」より
クランプもいくつか持っているととても便利!是非欲しい一品!
こうしてカネの出た状態でビスを打ってまいります
ここではスリムビス55mmだか・・・を使っています
そうして窓の枠が出来たら大事なとこ~
ツメって言うんですかい?
鴨居の溝に引っかかる出っ張りね
出来上がりで見るとここここ~
これを18mmの角材で付けます
ビスを打つ前に木工用ボンドをちょっぴりひとすじぬり~っとな
そしたらビス留め
そうしてこの後の工程を写真に撮り忘れましたっ
下框のレールにあたる部分にトリマーで溝を掘っておくのであります
これも建具を作るなら是非欲しい一品なのであります
これで窓の框は出来上がりましたから実際に額縁にハメてみますよ
そこへ合わせて甲丸レールっていうあのレトロなヤツを額縁に打ちつけてまいります
これを打つ位置が微妙な塩梅が必要なんですな
ここと鴨居のツメがハマるラインが平行じゃなくちゃ窓動かなくなってしまうのであります
そこ大事~♪なところはまた次回のお楽しみ!
※写真の撮り方がとてもへたくそで見ずらくてごめんなさいねぇ・・・
Posted by 純chan at 01:59
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