2016年09月09日

作業難攻の果てに・・・

あらわしの間にて天井断熱の巻


作業難攻の果てに・・・
前回7月のワークショップで天井解体をしたところです
詳しくは過去の記事からどうぞ~↓





部屋の西南角から始めたのは徳島からの岩佐さん
作業難攻の果てに・・・
さすが超古民家(中古民家ではない)を1年かけてDIYしてきただけある!
オレにまかせろ!なのである

仕事は大胆かつ早い!
作業難攻の果てに・・・
少々のアラさより機能的に問題なければヨシ
のようなつぶやきをしばしばひとりごとのように発しながら仕事を進めるサマはまさにプロの大工さんを師としてやってきた人だけある!

画像を180度回転させてみたら逆立ちしているように見える・・・か?
作業難攻の果てに・・・
ずっとこんな体勢の続く天井作業はかなりタイヘンなのだと知った・・・


デカデカ族が入れない押入れの天袋の上はあっしにまかせときな!
作業難攻の果てに・・・
そんな作業のしにくい場所でもミリの女は隙間を許せない
ミチミチにカットされた断熱材をミッチミチに入れるため「当て木」を添えて叩きこむ
どうだっ!おかげで断熱材が落ちてこないのだ


母屋(もや)という横材と野地板の間の隙間もみっちり埋めたいミリの女が苦戦ちう
作業難攻の果てに・・・


そう言えばこのワークショップ何故かデカデカ族が多い
天井断熱施工にはうってつけの身体的能力?である
だが狭い所には入らないサイズなのでそこで活躍出来るのはあっしと匠部のあきと君だけである
がしかし!あきとさんは毎回来れないからあっしの自己重要感はいやがおうにも増すというもの
筋力の衰えは許されまじ52歳・・・


野地板が乾いて反ってきているのか垂木(たるき)間に入れたスタイロが45mmの垂木の高さより出っ張ってしまうこと
一生懸命叩いてみてもちょっとはみ出ますな
作業難攻の果てに・・・



全面に断熱材スタイロエースをぎゅぎゅっと入れたら今度は気密シートを張りましょう
岩佐&大澤親分コンビが力を合わせガンバリマス
作業難攻の果てに・・・
そっち持っててね~あたしこっちから止めてくから~



親分がタッカーでシートを垂木に止めて行きます
作業難攻の果てに・・・


天井付近は普通でも床付近よりは温度が高く、そこへまさしく大のオトコが数人も居て力仕事続けてんですからね
屈強なオトコどもの稼働中の筋肉はすごい熱源だということをあたしは身を持って知りました


そして何度も繰り返し復習してることですが・・・・
「湿度は高い所へ動く」という性質なわけでしょ?

この現場は過酷です
温度湿度ともに亜熱帯気候ですな

そこでビニールシートが上からかむさって来ちゃどうよ
汗をかいてほぼ常時濡れっぱなしで露出した肌にペタリ・・・

頭上に施す作業は実に難儀難儀・・・

これひとりでやるとしたらどうやる?なんてシュミレーションしてみましたけど
工夫をすれば出来ないこともないような気もしますけど・・・

こればっかりは人数居なくちゃやりたかない

みんなで汗を流して働きみんなの汗で濡れたであろう気密シートが全面にピッチリ張れました
作業難攻の果てに・・・

このあと石膏ボードに隠れて見えなくなる気密シートさん・・・断熱効果に重要な働きをしてくれます
作業難攻の果てに・・・


よし!次は石膏ボードを張っていくぞ!

その前に「石膏ボードとは?」をサイト建築用語集から引用してご紹介しましょうね

「焼き石膏やパーライトなど混入し加圧し、両側から紙で挟んだもの。現代建築の主役である。石膏ボードは、クロス下地や塗装下地にするだけではなく、最も安価な壁材もしくは壁下地材として使われる。カッターでたやすく切断でき、釘打ち施工も簡単であるため、広く使われている。」

現代建築の主役ですって・・・

リフォーム用語集には「防火性・耐熱性・耐久性があり,壁・間仕切り・天井などに用いる。」とも書かれているわね

現場での加工の仕方を知りたい方は過去の記事をご覧なされ~



とよさんと大澤親分で突撃だ!
作業難攻の果てに・・・
午後3時をまわる頃には雨も降り出し・・・暗いわねぇ


打て!打て!打つんだジョーッ!ではなく大澤正美(おおさわまさはる)だ
作業難攻の果てに・・・



こちらは純子&洋平の突撃だ!
作業難攻の果てに・・・
手付きはフラダンス戦法!いや盆踊りか


石膏ボードの下に隠れた垂木40mm幅の中心がもうどこだかわかりませ~ん
作業難攻の果てに・・・
なので洋平君が離れた後方から目見(めけん:目で見ておおよその見当をつけること)で知らせています




今回の天井断熱は思いのほか難攻しました
予定の終了時間では終われず残業もしました
作業難攻の果てに・・・


ひとまずの解散
作業難攻の果てに・・・


難航して延長された終了時刻
それでも今までで一番みんないい顔になってたと思う
作業難攻の果てに・・・



つくずく新築よりもリ古い建物のフォームはずっとタイヘンなんじゃないかなぁと想う

壁の向こうや床の下は開けてみないとホントワカラない
開けてみて想わぬ補修が必要になったりする


そして昔使われていた材はまっすぐじゃなかったり・・・
始めから二面だけは平らに製材してあるけれど残る二面は樹皮のついたままの丸い面だったり・・・
または木材は乾燥するにつれて杢目(もくめ)によって反れて歪んできますからまっすぐに製材した面も大きく湾曲したりしている

例えばそこへまっすぐにカットしたスタイロをはめても3mmも違えばハマらない
特に断熱効果の高いスタイロエースはスタイロフォームより硬くて叩いてもそうそう凹まないのだ

いわゆる現場合わせっていうんだろうか
ハメてみてから目見当でカッターで造形するわけ
削ってはハメてみて微妙に入らずまた削ってを繰り返す

あの高い脚立の上でね

え~いこんちくしょう!で大胆にカットしてハメてみたらぶかぶかで落ちてきたり

そうするってぇと今度はさっき落とした切れ端を隙間に埋めて補う
切れ端を何度もちょうどいい大きさにカッターで削る

案外焦らず急がずじっくりその形を目に写しとってから削ったりした方が少ない作業で早くばっちりなものが出来たりする

そうしてそれを何度も根気よく繰り返していると目見(めけん)という定規やスケールで計らず目で計り取るという技能が磨かれてくるのを感じる

大工さんってそうやって繰り返し繰り返し根気よくやり続けて素早く精度の高い優れた仕事が出来るようになるんだなぁ

ミリの女のように精度が高くても遅くっちゃお金をもらう仕事にはならないのだ
遅くて精度が低くても許されるのが日曜大工つまりDIYなんだろう

なんてことを自分でやってみることで実感本当に心から実感する

大工さんや左官屋さんの見積り金額の高い安いの判断基準が自分の中に出来ることもDIYで得られることだろうなぁ




それでもやっぱりこんなのが好きだなぁって思うんです


今回は特に・・・タイヘンな作業だった
ずっと頭の上の高い所にする作業は身体もビシビシ
脚立に踏ん張って立ち続けながら力仕事をするのは平らなところより一層消耗する
繰り返される同じ作業でしかも危険な高い所で集中力を持続するのもツラかったと想う

作業難攻の果てに・・・


歌ったりバカ言ったりしてみんなガンバリます
それは「がんばって」なんて言葉ではないけれど・・・
作業難攻の果てに・・・




汗臭さが伝わる距離でふたりで組んで仕事をしていると

相棒の支える手ひとつにも感じる機転や

遠くの打ちにくいビスで苦労している時に必ずスッと表れる助け手や


言葉にしないそんなひとつひとつのささやかなアクションにその瞬間瞬間わたしはシビレる
その時感じるものはこれまた表現するうまい言葉も無いけれど・・・

あえて言えばずっといつまでも居たい空間



どこまでもとことん付き合ってくれるって信じられる相棒

全部助けてくれるなんて甘いことは言わないけど私がひとりで出来ないとこだけは必ず助けてくれる人

静か~に隣に居て静か~に差し伸べられる手



言葉じゃなく

言葉でなく

でも確かに伝わってくる優しいもの



あ~ずっとここに居たい

ずっとこうして暮らしたい



私がみんなと分け合いたいものってこれなんだなぁ・・・





9月から「1日コース」誕生!
詳細とお申し込みはこくちーずproからどうぞ
http://www.kokuchpro.com/event/ietukuri/66046/




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